「時間はあるけど、何をすればいいのかわからない……」
フリーターとして働く中で、多くの人が抱えるのが“暇な時間”の過ごし方の悩みです。やりたいことが特にない、やる気が出ない、将来が見えない。そんな漠然とした不安や無気力に襲われるのは、実は誰にでもあること。しかし、“暇”をどう使うかで、今後の人生が変わると言っても過言ではありません。
この記事では、フリーターの「暇な時間」を、スキルアップ・副収入・就職・心の健康に繋げる具体的な方法を10個厳選して紹介します。
なぜフリーターは暇を感じやすいのか?
フリーターが時間を持て余しやすい主な理由は、生活に「目標」や「予定」が少ないことです。アルバイトのシフトが不規則だったり、日中に急に時間が空いたりすると、緊張感を持つ機会も減ってしまいます。
その結果、「今日は何をしよう?」とスマホを眺めて過ごすうちに1日が終わり、自己肯定感が下がるという悪循環に陥りやすくなります。
この流れを変えるには、「空いた時間を自分のために使う」という意識の切り替えが大切です。
スキルアップにつながる時間の使い方 3選
プログラミング学習
Progateは、初心者でも始めやすいプログラミング学習サービスです。HTML、CSS、JavaScript、Pythonなどの言語を、わかりやすいスライドと実践的な練習で身につけられます。
スマートフォンでも使えるため、カフェで1時間だけ学ぶといった短時間の勉強にも適しています。月額1,078円で全講座を利用できるのも魅力です。
Webデザイン
Udemy(オンライン講座プラットフォーム)では、現役のWebデザイナーが実際に使っているツールや作業方法を動画で学べます。PhotoshopやIllustratorの使い方から、ユーザー目線での設計(UI/UX)まで幅広く取り扱っています。
一度購入すれば何度でも視聴でき、セール時には大幅に安くなることもあるため、費用を抑えたい人にも向いています。
動画編集
動画編集のスキルは、YouTubeやInstagramなどの広がりにより、近年需要が高まっています。Skillshare(オンライン学習サービス)では、Premiere ProやDaVinci Resolveといった編集ソフトの使い方を、初心者向けに段階的に学べます。
自分の作品を投稿できる機能や、学習仲間との交流も可能で、やる気の維持にも役立ちます。
お金をかけずに楽しめる時間の使い方 3選
図書館で読書
図書館は、無料でさまざまな知識や考えに触れられる場所です。ビジネス書やエッセイ、小説、専門書まで幅広く揃っており、Wi-Fiを使える館も増えています。ノートパソコンを持ち込んで勉強することも可能です。
週に1回でも通う習慣があると、生活にメリハリが生まれます。
自宅でヨガや瞑想
「気分が重い」「何となくやる気が出ない」と感じたときは、ヨガや瞑想を試してみると良いでしょう。YouTubeで「初心者向けヨガ」などと検索すれば、10分ほどの手軽な動画がたくさん見つかります。
マット1枚分のスペースがあれば自宅で気軽に取り組め、呼吸を整えることで心身が落ち着いてきます。続けるうちに姿勢や眠りの質も改善されます。
公園を歩く・自然に触れる
晴れた日に近所の公園を散歩するだけでも、気分転換になります。木々に囲まれた場所では「森林浴」と呼ばれる効果もあり、ストレスの軽減や集中力の向上が期待できます。
季節ごとの花や鳥に目を向けることで、感受性も豊かになります。
収入や経験につながる時間の使い方 4選
クラウドソーシングで副業
ランサーズやクラウドワークスといったサイトでは、アンケートやレビューといった簡単な仕事から、ライティングやデザインなど専門性のある仕事まで幅広く見つけられます。
最初は報酬が低めでも、実績を積むことで単価が上がり、継続的な仕事につながる可能性もあります。
アンケートアプリ
マクロミル、Pontaリサーチ、楽天インサイトなどのアプリでは、スマートフォンで手軽にアンケートに回答でき、ポイントが貯まります。少しずつ続けることで、ちょっとした収入になります。
資格の勉強(簿記・FPなど)
正社員を目指すなら、資格取得に向けた学習も効果的です。特に「日商簿記3級」「ファイナンシャル・プランナー(FP)」「MOS(マイクロソフト認定資格)」などは人気があり、独学でも合格が狙えます。
試験の費用も5,000円前後と比較的手頃で、履歴書に書ける強みになります。
就職活動の準備
就職活動は、早めに動いた人ほど有利です。まずは、リクナビNEXTやマイナビ転職などに登録し、自己分析や履歴書の準備を進めてみましょう。
また、職業訓練やハローワークの相談窓口も活用できます。どちらも無料で利用でき、役立つ情報や支援が得られます。
フリーターが抱えやすい悩みと対処法
孤独感をやわらげるには
フリーター生活では、職場以外で人と接する機会が少なくなりがちです。特に一人暮らしの人は、知らないうちに孤独感が強まってしまうことがあります。
そうしたときは、自分から人とのつながりを作ることが大切です。たとえば、地域の趣味サークル(音楽・スポーツ・ボードゲームなど)に参加したり、地元のボランティア活動に関わったりするのが効果的です。オンライン上の交流の場(DiscordやXのスペースなど)を利用するのも一つの方法です。
「自分だけが取り残されている」と感じると孤独感は増しますが、人との関わりがその不安をやわらげてくれます。
無気力から抜け出すには
「何もやる気が出ない」「一日中ダラダラしてしまう」といった気持ちになるのは、目標や達成感のない生活が続くためです。そうなると、「どうせ自分には無理だ」と思ってしまいがちです。
まずは「1日15分だけ〇〇する」といった小さな行動から始めましょう。掃除、ストレッチ、読書など、どんなことでもかまいません。少しずつ達成感を積み重ねていくことで、自信が戻ってきます。
また、朝に日光を浴びたり、軽く散歩をするのも気分を安定させる助けになります。無理に前向きになろうとせず、「まず体を動かす」ことを意識しましょう。
将来の不安と向き合うには
「このままでいいのかな」といった将来への不安は、多くの場合、将来の見通しが立っていないことから生じます。
まずは、自分がどのような働き方や暮らし方を望んでいるか、紙に書き出してみましょう。「正社員として安定した仕事をしたい」「好きなことを活かしたい」「週3日働いてあとは自由に過ごしたい」など、どんなことでも構いません。
理想を言葉にすることで、進むべき方向が少しずつ見えてきます。資格の勉強や就職活動を始めると、目標がより現実的になります。キャリアカウンセラーやハローワークで相談してみるのもおすすめです。自分では気づかなかった選択肢が見えてくることもあります。